「聞く」のhearとlistenの違いは?

「聞く」という動詞には、hearとlistenがありますが、意味と使い方に違いがあります。まず2つの大きな違いは、「意識して耳を傾ける」かどうかです。

hearは「意識をしていなくても聞こえてくる、耳に入ってくる」という意味で、listenは「意識を集中させて聞く」ことを意味します。

例えば、人の声や鳥の鳴き声が意識していなくても自然と耳に入ってくる場合は、hearを使いますが、意識して人の会話を聞いたり、バードウォッチングで鳥の鳴き声に耳を傾けたりする場合は、listenを使います。漢字だと「聞く(一般的な用途)」と「聴く(より注意深く耳を傾ける場合に使う)」がありますが、listenは漢字の「聴く」の使い方に似ています。

hearの過去形はheardで、listenの過去形はlistenedですが、例えば次の①と②の例文の違いは

① I heard a bird sing.
鳥の鳴き声が聞こえた。

② I listened to a bird sing.
鳥の鳴き声に注意して耳を傾けた。

①の例文は、例えば「朝起きたとき鳥の鳴き声が聞こえた」のように、聞こうと思っていたわけではないが、耳に入ってきたというときに使います。②の例文は、例えば「バードウォッチングをしているときに、鳥の鳴き声に意識して耳を傾けた」のように、意識して聞く、集中して耳を傾けるというときに使います。

もう1つ例文です。
③ I heard a loud noise outside when I was listening to music.
音楽を聴いているとき、外から大きな音が聞こえた。

③の例文にはheardとlisteningの両方がありますが、音楽は「聴く」という意味でlistening(例文は過去進行形)を使い、外からの大きな音は聞こうとしたわけではなく、聞こえてきたのでheardになります。

それからhearは他動詞なので、文法的には
hear + 音
となりますが、listen は自動詞なので
listen to + 音
とlistenの後に前置詞のtoを付けます。

ここでクイズです。次の英文の( )内に入る語句はどちらが正しいでしょうか?答えはこのページの最後にあります。

1. I rarely (hear / listen to) radio.
私はめったにラジオを聞きません。

2. When I was watching TV, I (heard / listened to) the phone ring.
テレビを見ていたとき電話が鳴るのが聞こえました。

3. Someone knocked on my door while I was (hearing / listening to) music.
音楽を聞いている間に誰かがドアをノックしました。

4. After the explosion, I couldn't (hear / listen to) anything.
爆発音の後、何も聞こえませんでした。

自然に耳に入ってくる場合はhear、自ら積極的に耳を傾ける場合はlisten to という違いを理解すれば、英語で話すときにも適した言葉で会話ができます。

聞こえてきた

 

耳を傾けた

クイズの答えです。

1. I rarely listen to radio.

2. When I was watching TV, I heard the phone ring.

3. Someone knocked on my door while I was listening to music.

4. After the explosion, I couldn't hear anything.

2020年03月14日