洋画『トッツィー』&Brad俳優経験 in ハリウッド

1982年に公開されたTootsie『トッツィー』というアメリカ映画をご存じでしょうか。名優ダスティン・ホフマンが女装し、体当たりの演技で大ヒットとなったラブコメディーで、COOL英会話のオーナー&講師Bradもお気に入りの作品です。(あらすじなど映画の詳細は、こちらのCOOL英会話ブログでご覧ください。)

実はBradはハリウッドで俳優業を経験しているのですが、この映画の冒頭にはBradがとても共感できるシーンがあります。ダスティン演じる売れない俳優のマイケルは、いくつものオーディションを受け、演技後にプロデューサーや監督から

We need someone a little older.
(君は若すぎる。)

We're looking for someone a little younger.
(年をとりすぎている。)

You're just the wrong height.
(君では身長が違う。)

We're looking for somebody shorter.
(もっと背が低い人がいいんだよ。)

We're looking for somebody different.
(イメージが違うんだよ。)

などと言われ、ことごとく不合格になるのですが、Bradも役者として似たような経験があります。Bradの場合は、あるテレビドラマのエキストラとして採用され、採用時には「バーテンダー役」だったのが、衣装合わせの段階で係のスタッフに
"You are too short for the bartender."
(君はバーテンには背が低すぎる。)
と言われ、テーブルに座るお客さん役になってしまいました。このような歯に衣着せぬ物言いはハリウッドでは日常茶飯事だそうです。もちろん、普通このような言い方をすると失礼にあたるのですが、そこはやはり芸能界という特殊な環境ならではですね。

そして、こちらは20年ほど前にBradが俳優業のためにプロに撮影してもらった写真ですが、このような俳優やモデルの宣伝用の顔写真を英語でheadshotといいます。

Brad headshot


映画Tootsieの中でも描かれていますが、下積み期間は安定した収入がないため、バイトを掛け持ちするなどなかなか苦労が多く、残念ながら途中で断念する人もかなりいるのが事実です。Bradはハリウッドで仕事をして、ハリウッドで成功を収めることができる俳優はほんの一握りだということを改めて実感しました。

2021年07月03日